HTB行レポート in Mar.'07 Vol.22
『フラワーマーケット』は、『ワールドバザール』の周りにぐるりと配された花や花グッズを扱う露店の数々の総称です。もちろん、『ワールドバザール』のテント内にも売り場はありましたし、傍にある『エステラ』もそのひとつのような状態になってはいたのですが。
この中で、前々からひとつ気になっていた“イベント”がありました。
それは、「布絵アーティスト 青柳ひろみ作品即売会」です。
昔々、まだTシャツ専門店だった頃の『シーブリーズ』で、自分のペットの写真を持っていくと、その場でペットの絵をTシャツに描く、というイベントがありました。このときのアーティストの方がどなただったかは存じ上げませんが、そのときのお客さんの優しい眼とわくわくするような笑顔が忘れられず、記憶の片隅に引っ掛かっていたので、今回も動物をモチーフにした絵を描くこの方に心惹かれたのでしょう。
そこは、『ディオニソス』の前辺りでした。
行くと、ちょうど布絵アーティストの青柳ひろみさんが音楽に合わせて絵を描いているところでした。
この方は、描く絵をイメージしながら音楽を選び、それに合わせて筆を運ぶタイプの方です。ステップを踏みながら運ぶ筆の軌跡はさながらそれ自体が踊っているようにも見えます。
じっと見つめる私に気付いた青柳さん、
「良かったら描きますよ?いかがですか?」
渡りに船とお願いします。
「どんなのがいいですか?」
「んーと、そこにある(傍にいくつかグッズが置いてありました)動物の絵がいいんですけど・・・・・・」
「動物の絵ね!じゃ、オリジナルで人気がある“Dancing猫ちゃん”なんかはどう?」
「“Dancing猫ちゃん”?」
「そう、このコ」
と、出してきたイラストは正に猫が踊っている絵です。クリクリした眼がとってもキュートな猫がたくさん描いてある絵で、特に真ん中で踊っている猫が目を引きます。
「あぁ、これ、良いですね。これにしてください」
「どのコが良い?」
「真ん中の元気の良い猫が良いです」
「じゃ、このコね」
と、絵柄を決めると、早速音楽がアップテンポのものに変わりました。このときにかかる音楽は洋楽がほとんどです。このときも女性ヴォーカルの音楽が・・・・・・グループ名や曲名は度忘れしましたがあちこちでよく耳にする曲でした・・・・・・早速辺りに流れます。
パッと見には無造作に筆を運んでいるようにも見えましたが、ひと筆ごとに猫の毛並みがふわりとなびきます。みるみる輪郭を描き上げ、顔を描くときに
「目の色はどうする?左右違う目にも出来るけど」
「じゃ、折角だから色違いにしてください」
「肉球の色は?茶色?ピンク?」
「うーん、そうですね・・・・・・(茶色だとありふれてるし)ピンクが良いかな・・・・・・?」
「O.K.。ピンクが好きなんだ」
「いやいや、まぁ、ハハハ・・・・・・」
細かいところで、思った以上に注文できるところがあるものです。
また、最後の方で“足跡が音符になる”という図柄は、私も製作に参加しました。綿棒に塗料をつけたものを渡され、指示されたところにトン、トンと押し付けると、猫の足跡が出来ます。これに青柳さんが線を描き足し、音符に仕上げると全体の絵が完成です。
これにスタッフさんがアイロンをかけて色止めをし、出来上がりです。Tシャツ代を含めて¥5,000を支払った後、ふと周りを見ると見物客が幾人もいらっしゃいました。
青柳さんの明るい声に見送られながら、お礼もそこそこに急いでその場を離れ、オフ会の会場である『アンカーズラウンジ』へと向かいました。
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